どうも院長です。
先日、第44回日本小児歯科学会 近畿地方会に出席し、
「開業歯科医院の小児在宅歯科診療への取り組み ~開業医は1.5次診療所として機能しうるか~」
という講演を拝聴しました。
当院は日頃から訪問診療を行っており、さらに小児歯科専門医が在籍しています。
この強みを活かし、小児の訪問歯科診療(在宅歯科)を積極的に受け入れていきます。

小児在宅歯科診療(訪問歯科)とは?
「訪問歯科=高齢者向け」というイメージを持たれることが多いですが、 実際には通院が難しいお子さまにも訪問歯科診療が必要なケースがあります。
- 医療的ケアがあり、外出や通院の負担が大きい
- 重度の障害があり、移動や待機が難しい
- 発達特性により、外来診療が成立しにくい
- 歯科受診が長期間途切れている
在宅での歯科診療は、単に治療を行うだけではありません。 日常生活の中で続けられる口腔ケアを整えることで、 むし歯・歯周トラブルの予防や、 「食べる・話す・呼吸する」といった基本的な機能を支えることにつながります。
講演で印象に残った「1.5次診療所」という考え方
今回の講演で強く印象に残ったのが、 開業歯科医院が担う「1.5次診療所」という役割です。
- 一次医療:身近なかかりつけとしての継続的なケア
- 二次・三次医療:大学病院など高度医療機関での対応
- 1.5次医療:外来だけでは難しい在宅小児ケースを地域で支える
「大学病院に行くほどではないが、一般外来では対応が難しい」 こうしたケースは決して少なくありません。 小児歯科専門医と訪問診療の両立により、 当院は地域の中でその“間”を担う存在でありたいと考えています。
当院が小児の訪問歯科診療で大切にしていること
① 無理のない診療設計
在宅診療では、診療室と同じことをそのまま行うのではなく、 お子さまの体調・生活リズム・医療ケア状況に合わせた 現実的で継続可能な診療計画を重視しています。
② ご家族の負担を軽減する口腔ケア
「毎日のケアが大変」「嫌がって磨けない」といった悩みを抱えるご家族は少なくありません。 当院では、ご家庭で続けられる形に落とし込むことを大切にしています。
③ 必要に応じた専門機関との連携
在宅で対応可能な範囲を見極めつつ、 必要な場合には専門医療機関と連携します。 紹介して終わりではなく、地域医療の一部として橋渡し役を担います。
小児の訪問歯科診療をご検討中の方へ
「通院が難しく、歯科受診が止まっている」 「在宅で診てもらえるなら相談したい」 そのような場合は、まずは当院についてご覧ください。
※訪問歯科診療の対象や可否は、お子さまの状態・地域により異なります。
それではまた!






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