どうも院長です。
先日、ソウル・COEXで開催された大韓小児歯科学会(Korean Academy of Pediatric Dentistry)「第67回学術大会」に参加してきました。
海外の学会で、韓国の小児歯科医療の現場に直接触れる機会は貴重だったので、今回はその報告です。

2日間、幅広いテーマを扱うプログラム
会期は2026年4月25日・26日の2日間、会場はCOEX 4階カンファレンスルーム。
プログラムは大きく次のような内容で構成されていました。
- 専攻医向けの専門教育セッション
- 若手研究者によるAcademic Competition
- 「Session with the Masters in Pediatric Dentistry」と題した特別講演
- 矯正歯科シンポジウム「Advancing Pediatric Orthodontics」
- 鎮静・全身管理をテーマにしたシンポジウム「Comprehensive Approach to Sedation Safety」
- 2026年版の臨床ガイドラインに関するセッション
1つの学会の中で、専攻医教育から最新の臨床ガイドラインまで、臨床と研究の両方をカバーしている構成が印象的でした。
印象に残ったテーマ
中でも気になったのは次の2点です。
Clear Aligner(マウスピース矯正)に関する発表が複数あり、成長期における適応や処方の考え方など、実務に直結する内容が扱われていました。子どもの成長発育を見ながら口腔機能を整えていくという視点は、当院で取り組んでいるスポーツ歯科やマウスガード製作とも重なる部分があると感じました。
また、小児歯科診療における鎮静の安全管理や心肺蘇生ガイドラインのアップデートなど、「安全に治療を受けてもらう」体制づくりに多くの時間が割かれていたのも印象的でした。日本でも同様の議論はありますが、学会として体系立てて扱っている点は参考になりました。

表彰式にも立ち会いました
学術大会の中では、新人学術賞や優秀論文賞など、若手研究者を対象とした表彰式も行われていました。研究を続ける若手を学会全体で後押ししていく文化は、日本の学会とも共通するところがあり、あらためて背筋が伸びる思いでした。

企業展示から見える臨床トレンド
会場の一角では歯科材料・機器メーカーによる展示も行われており、小児用ジルコニアクラウンやフッ化ジアンミン銀(SDF)製剤など、う蝕治療・予防に関する製品が数多く紹介されていました。臨床現場で使う道具が学会を通じてアップデートされていく過程を、間近で見られたのも収穫でした。
海外の学会に参加して感じたこと
制度や保険制度は日本と韓国で異なりますが、「子どもの口腔機能をどう育てるか」「安全にどう治療するか」という根本的なテーマは共通していると感じました。
普段の診療圏を離れて外の学会に触れることで、当たり前だと思っていた自分の臨床を客観視する機会にもなりました。今回得た視点は、クレモト小児歯科での診療にも少しずつ還元していきたいと思います。
それではまた!












