どうも院長です。
先日、枚方市のフェニックスインターナショナルスクールで、園児の歯科健診を担当しました。3歳から就学前のお子さんが多く、乳歯から永久歯へ生え変わり始める、口の発達にとって大事な時期のお子さんたちです。

今回の健診では、指しゃぶりの癖があるお子さんが多く、一期矯正(子どものうちに行う矯正治療)を検討したほうがよいケースにいくつか出会いました。そこで今回は、一期矯正を始めるタイミングの見極め方について、わかりやすくまとめてみます。
一期矯正を検討する目安
結論から、上下合わせて4本の前歯(永久歯)が生えてきた頃を、一期矯正を検討する目安にしています。前歯が生え変わることで、この先の歯並びやかみ合わせがある程度予想できるようになるためです。一期矯正では、狭い歯列を広げて永久歯の生えるスペースを作る装置(拡大床など)を使うことが多く、下の写真はそのイメージです。

※上記は装置のイメージ画像です。
ただし、すべてのお子さんがこの時期まで様子を見てよいわけではありません。次の2つのケースでは、もっと早く判断する必要があります。
1つ目は、顎のスペースが足りず、前歯の奥にある「側切歯」という歯が生えてくるのが遅れそうな場合です。前歯が生え変わる時期は、一時的に隙間や歯の向きが気になることがありますが、これは自然なことも多く、本当にスペースが足りないのかどうかは見極めが必要です。2つ目は、顎の中に埋まっている歯や、余分な歯・嚢胞などが原因で、歯がうまく生えてこられない場合です。このようなケースは、そのままにしておくと永久歯の生える向きや、隣の歯の根っこに影響が出ることがあるため、早めに気づくことが大切です。
なぜ定期健診が重要なのか
当院では、虫歯予防のための定期健診を年に3回ほどお願いしています。この健診のときに、虫歯のチェックとあわせて、歯の生え変わりやスペースの状態も見るようにしています。矯正のためだけに通院回数を増やすのではなく、もともとの予防健診にあわせてチェックすることで、一期矯正を始めるタイミングを見逃しにくくしています。
反対に、健診の間隔が空きすぎると、歯の生え方の異常に気づくのが遅れ、対応できることが少なくなってしまいます。「虫歯がないから大丈夫」と健診の間隔が空きがちですが、歯並びやかみ合わせを見る意味でも、定期的なチェックは大切だとあらためて感じました。
指しゃぶりについて感じたこと
今回、指しゃぶりをするお子さんが多いという印象を受けましたが、これはあくまで今回の健診での印象であり、以前より増えているというデータがあるわけではありません。指しゃぶり自体は、2歳頃までは自然な行動で、無理にやめさせる必要はありません。ただ、3歳を過ぎても頻繁に続く場合は、歯並びやかみ合わせに影響が出ることがあるため、様子を見ながら対応を考える必要があります。気になる場合は、無理にやめさせようとせず、かかりつけの小児歯科にご相談ください。
それではまた!












