
お知らせ・ブログ
お知らせ・ブログ
子どもの矯正、いつ始めるのが正解?タイミングとメリットを学会で改めて考える|2024韓国小児歯科学会レポート
どうも、院長です。
先日、韓国ソウルで開催された
第65回 韓国小児歯科学会学術大会(Korean Academy of Pediatric Dentistry, The 65th Scientific Meeting and Annual Congress)に参加してきました。
この学会は毎年開かれており、韓国国内だけでなく日本、タイ、ベトナムなどアジア各国の小児歯科医が集まる国際的な大会です。私が所属する大阪大学小児歯科学講座のメンバーも多数の研究発表を行いました。
現地では国や地域による治療方針の違いや、最新の臨床トピックが紹介され、非常に学びの多い2日間となりました。
📌 注目テーマ:「小児矯正のタイミングと介入効果」
なかでも印象的だったのが、「小児矯正はいつ始めるのがよいのか?」というテーマでの講演でした。
日常の診療でも、「矯正って何歳から始めるべきなんですか?」という質問は非常に多くいただきます。今回の講演は、そうした疑問に対してあらためて考える機会を与えてくれました。
⏰ 矯正は全年齢に対応できる。でも“成長期”は特別
まず大前提として、矯正治療は基本的にどの年齢でも実施可能です。
歯と歯茎の健康状態が整っていれば、50代や60代でもきちんと歯並びを整えることができます。
ただし、子どもの成長期におこなう矯正には、特有のメリットがあります:
- あごの骨の成長をコントロールできる
- 歯を抜かずに並べられる可能性が高まる
- 将来の本格的な矯正(二期治療)が不要になることもある
🎯 ベストなタイミングは「7〜8歳ごろ」?でも見た目だけでは判断できない
私自身の臨床経験と今回の講演をふまえて、
矯正開始の判断時期は7〜8歳ごろが一つの目安と考えています。
この頃になると多くのお子さんで、上下の前歯(中切歯・側切歯)や6歳臼歯(第一大臼歯)が萌出し、永久歯の大きさとスペースのバランスをある程度予測できるようになります。
ただし注意が必要なのは、スペースが極端に足りないお子さんでは、そもそも永久歯の生えかわり自体が遅れていることがあるという点です。
「まだ乳歯が残っているから、矯正は早すぎるかな?」と思われるケースでも、実はすでにタイミングを逃しつつある、ということも珍しくありません。
🗣 まずは早めのご相談を
矯正が必要かどうかは、歯並びの状態やあごの成長具合など、さまざまな要素を専門的に見極める必要があります。
なにより大切なのは、「矯正が必要かどうかを判断するタイミング」を逃さないことです。
「まだ様子を見ていても大丈夫かな?」と思っているうちに、ベストな介入のタイミングを過ぎてしまう可能性もあります。
📝 まとめ
- 矯正は全年齢で可能だが、子どもの成長期は特に重要
- 7〜8歳ごろは判断の一つの目安
- ただし歯の生え変わりには個人差があり、“見た目”だけで判断するのは危険
- スペース不足の子ほど萌出が遅れる傾向にあるため注意
- 気になったらまずは早めに専門家に相談を
📣 当院では矯正担当医による無料相談を受付中です
当院では、小児矯正に関する無料カウンセリングを矯正担当医が行っております。
「矯正が必要かどうかだけ知りたい」「このまま様子を見ていてもいいのか不安」といった場合でも、お気軽にご相談ください。
お子さん一人ひとりの成長ペースに合わせて、最適なタイミングをご提案いたします。
あなたへのおすすめ記事
あなたへのおすすめ記事
