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舌小帯短縮症とは?子どもの発音障害とその対策|フェニックスインターナショナルで歯科検診
どうも、院長です。
前回のブログでもお伝えしましたが、6月は多くの保育園・幼稚園で歯科検診が行われる時期。今年もたくさんの園を訪問しています。
今回は、枚方市にあるフェニックスインターナショナル(GALA枚方内)さんにお邪魔しました。

フェニックスインターナショナルってどんな園?
こちらの園は、オーストラリア発の幼児教育プログラムEYLF(Early Years Learning Framework)を導入しており、グローバルな感性と主体性を育てる保育が実践されています。

中に入ると、0歳から6歳までの子どもたちが、外国人の先生と一緒に英語で生活していて、とても自然な国際的環境が整っています。

発音が気になる子どもが増えています
今回の歯科検診では、保護者の方から「発音がはっきりしない」「舌足らずな話し方をしている」といった相談を受けたお子さんが数名いました。
特に3〜4歳頃は言語発達が急速に進む時期。この時期の発音の不明瞭さは、言語発達全体に影響を及ぼす可能性があるため、注意深い観察が必要です。
舌小帯短縮症(舌小帯強直症)とは?
診察したお子さんの中には、舌の裏側にある「舌小帯」が短く、舌の動きが制限されている「舌小帯短縮症(舌小帯強直症)」の可能性がある子もいました。
この状態だと、R・L・T などの舌先を使う発音がうまくできないことがあります。舌を出したときに舌先がハート型にくぼむ「ハート舌」は、その代表的なサインです。
舌小帯短縮症の影響とは?
- 離乳食が食べづらい
- 下の前歯が開いて歯並びに影響
- 顎の発達が不十分
舌小帯の切除手術について
舌小帯の切除は比較的短時間で終わる処置ですが、舌の運動機能や発音に関わる重要な部位であるため、専門医による慎重な対応が必要です。
当院では局所麻酔で日帰りの手術が可能ですが、2歳未満のお子さんや不意な体動が想定される場合は、全身麻酔による処置を選択することもあります。
治療方法については、小児歯科専門医や口腔外科医と相談の上、お子さんにとって最も安全かつ効果的な方針を選びましょう。
術後リハビリも大切です
術後に舌の可動域が改善されても、正確な発音がすぐにできるとは限りません。多くの場合、本人は正しく発音しているつもりでも、実際には音の出し方に癖が残っていることがあり、言語聴覚士による専門的なトレーニングが必要になります。
術後もあきらめず、専門的なフォローアップを受けながら発音機能を育てていくことが大切です。
まとめ|お口の機能は全身の健康の入口
舌小帯だけでなく、上唇や頬の小帯も歯並びや発音、咀嚼などに影響を与えることがあります。
「ただの発音の問題」と見過ごさず、専門的な評価と必要に応じた治療を受けることで、お子さんの未来は大きく変わります。
気になることがあれば、お気軽に小児歯科専門医にご相談ください。
それでは、また!
ご相談・ご予約はこちら
当記事でご紹介したような舌小帯短縮症や発音の問題について、気になることがあればお気軽にご相談ください。
当院では、小児歯科専門医による診察を通して、お子さまの成長や発達に寄り添った診療を行っております。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
ご家族の健康と安心のために、わたしたちが全力でサポートします。
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